【よう実】2年生編5巻の考察&感想 張りつめる特別試験の壮絶な結果

引用元 ©ようこそ実力至上主義の教室へ/衣笠彰梧/トモセシュンサク/MF文庫

2年生編6巻考察はこっち↓

皆さん今回の5巻はどうでしたか?

自分は2年生編になり、どこか物足りなさを感じていたのですが、今巻は想像を超えるハラハラで心を動かされました。

これぞよう実!!って感じでしたよね。

それと、綾小路の考え方がクラスメイトの影響で変わっていることにも注目しました。

5巻で気になったこと、面白かったことを自分なりにまとめました。

論理的というより、願望・予想が多いかもです。

特別試験の前段階

満場一致にすることが難しいことは多くのクラスメイトが分かっていたので、堀北がクラスをまとめるリーダーになることは合点がいくけれど、それを櫛田が推薦したことに驚いた。

その理由は、八神の作戦を実行するためだったが、堀北が目立つことに嫌悪感がある櫛田が、堀北を推したことが意外だった。

綾小路が、平田・軽井沢を自室に呼んで、自分がいなくても回っていくクラスにしていくところが、移籍を濃厚にしていたと感じた。

軽井沢と平田の関係も、クラスのリーダーとして成長している印象を受けた。

常にオレが動けるとは限らない。

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

という綾小路の言葉は、表面上は急病や退学に備えてということだったが、移籍してもという言葉を感じざるを得ない。

綾小路グループ

なんだかんだ、一緒にいるグループだけど、軽井沢と付き合って徐々に距離ができていくのだろうなと、前半では思っていた。

文化祭も長谷部と佐倉の力を借りて、距離は空くが時々話す関係になりそうだったが、

学校帰りに、長谷部と文化祭について話し合っていた時は、いつもの会話かなと思ったが、もしかすると友人としての『最後の会話』なのかもしれない。

6巻から続いた関係が終わると思うと、かなり悲しい…

次なる綾小路グループを期待したい。

綾小路 堀北 平田 軽井沢 須藤

どうだう?新綾小路グループの予想はこんな感じかな(笑)

堀北の会話相手は誰?

今回は本編が多く、あまり伏線が張られなかったが数少ない伏線が堀北が必死にメッセージを返していた相手だ。

すぐにメッセージを返さないと既読がつかないと言っていたが、誰のことだろう?

豪華客船での絡みと、会話相手の性格を考えると、伊吹澪である可能性が高いと思われる。

しかし、この特別試験前日のタイミングで急ぐようなことなのだろうか。

二人で探している手紙を残した人物への手掛かりが見つかったことが有力だろう。

八神は憎悪のホワイトルーム生ではないのでは?

作戦会議のために八神と櫛田が会うところで、八神が櫛田の手で堀北もしくは綾小路を退学させようとしていることが気になった。

櫛田では綾小路のことを退学にできないと踏んでの言葉だったのかは分からないが、本気で退学させる戦略を教えていたようだった。

櫛田を使って綾小路の出方を見るということも考えられるが、脅してまで実行させようとしているところを見ると、櫛田による綾小路の退学を本気で狙っているように見える。

憎悪のホワイトルーム生の『自分で』という強い信念がどうも八神からは感じられない。

推測だが、まだ憎悪は正体を明かしていないのではないか?

個人的には、より強いホワイトルーム生の存在を期待している。

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茶柱と星乃宮のクラス同士の争い?

今回の特別試験、そして綾小路の言葉を経て茶柱が明確に過去と決別し、Aクラスを目指すようになる。

そして、それを快く思わない星乃宮はなんとしてでも阻止しようとすると予想される。 ほぼ確実だろう。

これまで何度も、「Aクラスを目指す資格はない」と口にしている星乃宮は、Bクラスに上がってきた茶柱を憎み、なんとしてでも落とそうとしてくるだろう。

ではどうするだろうか?

直近で決まった学年末試験での対戦希望は

坂柳クラス→?(おそらく龍園クラス)

堀北クラス一之瀬クラス

一之瀬クラス?(坂柳クラスではない)

龍園クラス坂柳クラス

と堀北 VS 一之瀬が濃厚だ。

ほぼ100%戦力で勝る堀北クラスが勝つだろう。

1年半でついた戦力の差は歴然で正面からの勝ち目はない。

月城がいなくなった今、綾小路を狙うのは綾小路父陣営とその下のホワイトルーム生だけということになる。

11月の文化祭での綾小路父陣営の接触と、援軍要請が濃厚ではないだろうか。

現在も高育にいる八神やその他の生徒を使って、他学年が参加する試験で集中攻撃をするように画策すると予想している。

神崎の勇気ある行動

これまで、優秀だったが目立つことがなかった神崎が現状への危機感から声を上げた場面は、応援したくなった。

強制退学試験で2000万ポイントを払ってしまったことから、下がり続けているクラスポイントへの危機感は持っていてもいいと思うが、仲間優先でAクラスに上がるとは理想が高すぎる。

神崎の発言は、今回退学者を出すべきということではなく、いざという時に仲間を犠牲にしなければならないという宣言だったが、クラスメイトは聞く耳を持っていなかった。

Twitterで多くの人が宗教みたいだと言っていたが、その通りだと思う。

現実を見れば、危機的状況にあるにもかかわらず議論すらしないことは、普通に考えれば間抜けだ。

柴田はこれまで一之瀬クラスの中心にいて好印象だったが、今巻で印象がガタ落ちになった。

ただ、仲間のためクラスのため友人のためという綺麗ごとの上だと正当化できてしまうので、難しい問題だと思う。

これが神崎の言う【正常性バイアス】ということだろう。

そして誰もその言葉を聞かなかったことに驚いた。

数人は、賛同はしないまでも「一理あるよね」くらいには反応すると思っていた。

クラスに少しばかりの不満がある姫野は、神崎の味方をするわけでもなく、真っ向から反論していたことが特に意外だ。

姫野はクラスを変えうる起爆剤ではなかったと認識した。

一之瀬クラスが他3クラスと戦えるようになるためには、考えの大幅な変化と戦力増強が必須。

具体的な考察は下の記事を見てほしい

この調子だと3年生になるまでは下がり続けそう。

龍園の巧みな戦術

前回の豪華客船で不満をため込んでいた時任らが、龍園を退学させるために賛成に投票し続け、独裁が揺らいだかに見えた。

龍園は予想に反して退学者を出さないようだったので、真っ向から逆の選択肢を取ることは勇気のいることだっただろう。

いつものように威圧して、クラスメイトを反対に誘導していくが、思ったよりも数は減らず、どうなるかと息をのんでいた。

なかなか賛成に票を入れた人物が現れず、膠着するが仲間がいると分かった時任が名乗り出て言い争いになる。

賛成の5票があれば、自分は退学にならないと思ったらしいが、そのうちの4票は賛成した人物を割り出すための龍園の戦略によって入れられていた。

そして、時任が折れて反対での満場一致ということになる。

ここを読んで、他の生徒と同じように龍園も成長していると感じた。

威圧だけであったり、クラスメイトを切り捨てるのではなく、ある程度の納得をさせたうえで満場一致させたことは、恐怖だけではなく信頼も生まれていているようだった。

龍園が学年末試験の相手に、坂柳クラスを指名したのは、無人島での取引が関係していそう。

移籍した葛城も良い活躍をしている。この龍園クラスになくてはならない生徒になっていた。

最後に葛城が確信したことに注目したい

このクラスこそが、坂柳を破りAクラスになるポテンシャルを秘めていると。

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

Aクラスにいた葛城が思うのなら間違いなくそうなんだろう。 

今はまだ実力不足な感があるが、これから力をつけていくに違いないという自信の表れとも取れる。

さらに、無人島で圧倒的な結果を残した高円寺、難問の数学試験で満点を取った綾小路などを抱える堀北クラスにも勝てると思うということは、相当な自信だ。

坂柳の優しさ

ページ数のあまりの少なさに、このクラスは坂柳が指名した退学者を出して終わりかと思っていたが、反対にまとまり終了となった。

Aクラスの独走状態ということもあるが、坂柳も案外優しいのかもしれない。

ただ、クラスが危うくなればいつでも退学者を出すつもりのようで、恐らく今後に他クラスに敗北する坂柳クラスは多くの人員削減をするかもしれない。

5つ目の課題 地獄の始まり

堀北と話し合い、綾小路は最初の投票で選択肢1を選ぶことになっていたが、迷いが生まれるのは良くないと判断して、反対に投票したことは意外だった。

綾小路の冷徹さで世論を賛成に持ち込んで、櫛田もしくは不要な生徒の退学を考えると思っていたからだ。

この時は、少しずつ友人関係の大切さを理解してきたのかな、と変化を感じていた。

その思いも束の間で、なんと賛成には2票が入っていた…

まあ、予想どうりという感じで高円寺は入れていた(笑)

でも意外と、すぐに堀北の条件に乗っかって反対に転じたのもまた、この1年半で心境が変化したということだろうか。

その後、数時間にわたって

1 : 38

という、なんともいびつな投票が続く。

その賛成に投じている生徒が高円寺のようにポイント目的、またはクラスの前進を願っていたならばどれだけよかったことか…

前者なら、ポイント譲与で解決し、後者なら制限時間ギリギリでペナルティーを避けるために反対に投じていただろうに。

櫛田と綾小路の心境の変化

言葉にならない駆け引きで、櫛田を揺さぶる綾小路と、それに何事もないように返す櫛田。

当然このような、いびつな投票結果になった時から、堀北・綾小路の2人だけは誰の仕業かを分かっていただろう。

時間切れは誰もが避けるべきと思っているという前提が、櫛田には存在にないことが痛手だったと終わってから気づいた。

反対で乗り切れないならば、賛成にするしかないと綾小路は分かっていたが、すぐには行動に移せていなかった。

だがそれでも、貴重な時間を削ってでもあと一度だけ反対による満場一致を試したい。

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

綾小路からこんな思いが漏れてくるとは1年前では考えられなかったことだ。

これは綾小路の心境なので本音だろう。

少しずつ綾小路の心も変化していることが知れてよかった。

優しさが芽生えたことでこれまでとは違う、人を優先した選択をするときがくる予感がする。

しかし、現実はそう優しくはなく、賛成にするしか道がないところまで来てしまい

覚悟を決めろ堀北。相手は、お前を取るつもりで仕掛けてきている。狩るか狩られるかの戦いをする以外に、道はない

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

まず、このセリフかっこいい!と素直に思った。

これまでに、ポイントを半分与え続けたことや、堀北を嫌っていたこと、クラスを裏切ったことをうまく使って理詰めで攻めていくところは、これぞ綾小路ということで興奮しながら読んでいた。

櫛田が暴露していたクラスメイトの情報が思ったよりもしょぼかった。

もっと、核心に迫る情報を流してほしかった。

一つ、長谷部に対する重い話ということは気になる。

長谷部自身も、過去に何かあることをほのめかしていたので、次巻あたりで明かされるかもしれない。

分かっていたことだが改めて、綾小路のやっていることの中に、無駄はほとんどないと分かった瞬間でもあった。

あっさりと賛成で満場一致となって櫛田が退学するものと思ったが、綾小路相手に櫛田はかなり粘ったと思う。

櫛田が自分で封印したいはずの過去を堀北に話した理由に、納得ができた。

本当は自分を知ってほしい子供という言葉と、挿絵がとてもよく合っていた。

今までの暗い部分を残しつつ、どこか幼い表情を見て、トモセ先生の画力すごさを感じた。

今年のこのラノでも1位を取ってほしい!!

堀北の成長

綾小路が認めることが多かった堀北もまた、成長をしていた。

この流れのまま櫛田を退学にするのではなく、別の道を選択するという難しい道を選んだ。

自分は、このまま櫛田の退学の方が心は楽だった(笑)

櫛田を切らないということは、実力が低い生徒を切るということなので、佐倉が選ばれたのは仕方がないが、それを口に出したのが思いを寄せる綾小路というところがどこまでも残酷だ。

タイトル通り、【ようこそ実力至上主義の教室へ】なのだと改めて理解した。

賛成に入れ続けた生徒を退学にさせると約束しておきながら、その方針を変えられた長谷部はたまったものではないだろう。

そして退学を受け入れた佐倉の切なさはもう…

綾小路のクラス移動について

堀北・平田・軽井沢がよりクラスに貢献して、まとまっていくための行動が多かった。

そして、自分の立場が悪くなるのを顧みずに堀北のサポートをしたことにも注目したい。

堀北がグループを壊す原因を作ってしまったことを謝罪したとき

いいんだ。むしろその方が好都合だったと思える日が来るかもしれない

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

と綾小路は返した。

これはもうクラス移動をするには、現在のクラスとの関係を減らす方が効果的だと言っているようにしか聞こえない。

この言葉を聞いてしまうと、綾小路グループが居心地が良いと言っていたこと自体、本当かどうか怪しくなってくる。

始まった時から、終わりを想像していたとは思いたくない。

一之瀬クラスを除く3クラスは着実に成長し、ポイントを伸ばしているのは明らかで、どんどん引き離されている。

この状況を打開できるのは綾小路しかいないので、一之瀬クラスへのクラス移動は間違いない。

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まとめ

賛成で可決される前に櫛田の過去を話すことはできなかったのかとも思ってしまうくらい、今回の結果は残酷だった。

櫛田が100クラスポイントに見合うのかは怪しいところだけれど、他のクラスが選択できなかったことをして、クラスの底上げも出来たことは、結果だけ見ればいいこと尽くしだが。

自分も、佐倉は無能だったのでいずれは退学すると思っていたが、こんな過酷な退学の仕方になると、悲しくなってしまう。

試験終了後に見せた佐倉の姿を、もっと早く見せることができなかったのかと思う。

この結果によって、本当に安全圏がないことが分かったので今後は、緊張感をもって読み進めることになりそう。

春休みにあるであろう一之瀬への介錯が今回の一件で退学を表す可能性も出てきた。

いつだったか綾小路が、これからの堀北クラスは一之瀬クラス寄りになると言っていたが、そんなことはないこともはっきりした。 実力のない者は切り捨てていくことが分かってしまったからだ。

むしろ、堀北クラスは一之瀬クラスとは逆の実力至上主義のクラスへの転換を明確にした。

それがクラスにプラスに働くのかは分からないが、Aクラスを目指すうえで必要なことだと思う。

クラスの多くが、OAAの数値を上げようと、より一層努力して平均値でも一之瀬クラスを抜かすまでになりそう。

一之瀬クラスを抜いてBクラスになったので、茶柱と星乃宮の関係が悪化することは避けられないだろう。

一つ気になったのが、Dクラスは学校設立当初から上のクラスに上がったことがないと言われていて綾小路たちが初だと思われていたが、茶柱たちのクラスがDクラスに転落しているならば、その時のDクラスがCに上がっているはずなので、設定ミスかなと思った。

今巻では多くの主要な生徒の成長を見ることができたので、これから1年生編とは違う戦い方が見れそう。

堀北は、綾小路が想定できなかった櫛田を学校にとどまらせることに成功していたので、これからの成長の始まりと感じた。

そしてよう実の最後には、堀北が綾小路を倒す可能性が高くなったように思う。

最後に、悲しい気持ちになって終わる巻ではあったが、ここまで小説に心を動かされたことは無かったので、今後もよう実を追いかけるのが楽しみ。

↓2年生編6巻考察

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